2007年から2009年にかけて、2年弱ではあるが、外資系金融で派遣社員として働いていた。 外資系企業で働くということは、私にとって、黒船到来とでもいうべきエポックメイキングな出来事だった。 日本のベンチャー企業で解雇の憂き目に逢い、1年以上ニートをやっていた30歳過ぎのキャリアもない女性に仕事などなく、 途方に暮れていたときに拾ってくれたのが、外資系金融だった。 私は今でこそ「社畜」と形容される日本の会社の風土そのものに全く馴染めない社会不適応者であるのだが、外資系企業は、 そんな私でも馴染む組織であるということを働いてみて初めて知った。 日系大企業に見られる「社畜」の風習である、空気を読む、他者迎合、足の引っ張り合い、残業していることをPRするための 残業(残業自慢)、横並び意識、おべっか、滅私奉公、給料=我慢料、「あれをこうして」という抽象的で意味不明な指示、 非ロジカルな会話、議題
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