サッカー フットサル コラム 2018年11月8日 引退を表明した川口能活。波乱万丈の経験を若い世代のGKに伝えてほしい 後藤健生コラム by 後藤 健生 印刷する GKの川口能活(SC相模原)が引退を表明したという。 僕は、川口を特別に取材したことはないが、彼のプレーは高校生時代からずっと見てきただけに感慨は大きい。日本のサッカー史の中で一つの時代を作った名プレーヤー。“特別な選手”の一人と言っていいだろう。 僕が初めて川口能活というGKを見たのは彼が高校生の時だった。川口は清水商業高校(現清水桜が丘高校)で1年生の時からレギュラーの座をつかんでいた。Jリーグ発足前の日本では「高校サッカー」の地位は現在と比べてはるかに大きなものだった。代表入りする選手のほとんどは「高校サッカー」出身であり、トップリーグである「日本サッカーリーグ(JSL)」の試合には閑古鳥が飛んでいたが、毎年正月に国立競