周知のとおり、タブレット市場の草分けであり、今もけん引役となっているのが、Appleの「iPadシリーズ」だ。2010年1月に産声を上げたこの“魔法のデバイス”は、PCともスマートフォンとも異なる独自の市場を作り上げ、誰もが使えるコンピューターとして多くの人々に受け入れられた。また医療や教育、流通小売りといった分野を中心に、これまでPCとあまりなじまなかったB to B市場のスマート化を一気に推し進めた。iPadがコンピューティングとインターネットの世界に広がりを作り、より多くの人々にデジタルテクノロジーの恩恵をもたらした貢献はとても大きいものといえるだろう。 2014年10月、そのiPadが再び進化を遂げた。新たに発表された「iPad Air 2」と「iPad mini 3」である。両機とも先代まででかなり完成度を高めたタブレット端末だが、今回はどのようなアップデートになったのか。筆者は