小田急電鉄は、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの先端技術「XR」と、ロマンスカーの展望車窓をかけ合わせたモニターツアーを初開催した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ需要を取り戻す取り組みで、同社は「XRはリアルとデジタルの良さを併せ持ち、これまでにない観光体験を提供できる。移動の魅力を感じてもらいたい」と意気込む。 ツアーは2月18、19、23日に開かれた。小田急線新宿駅で乗車した参加者は座席でVRゴーグルを装着。すると、車窓の景色にXR作品が投影。今回は日本遺産「大山詣(まい)り」をテーマにした約20分の映像を伊勢原駅到着までの間、楽しんだ。ツアー終了後には現地でリアルな観光体験をしてもらおうと、観光ガイドブックも配布した。参加した武部玲子さんは「たくさんの思い出が詰まったロマンスカーに乗り、先端技術も体験できて倍楽しめた。ぜひ大山に足を運んでみたい」と興奮した様子だった。 企画の