くら寿司が、AIやIoTを活用したスマート養殖事業で愛媛県宇和島市の養殖業者3社と契約し、2024年秋からマダイの出荷を始めると発表した。「くら寿司」の店舗で提供する養殖マダイの3分の1をまかなう出荷量を目指す。 回転ずし大手のくら寿司は3月4日、オンラインなどで記者会見を開き、AIやIoTを活用したスマート養殖事業で愛媛県宇和島市の養殖業者3社と契約し、2024年秋からマダイの出荷を始めると発表した。「くら寿司」の店舗で提供する養殖マダイの3分の1をまかなう出荷量を目指す。 会見で同社の田中信副社長は「漁業の共存共栄に微力ながら貢献する。協力が得られれば、どんどん魚種を広げたい」とし、スマート養殖を複数の魚種に展開する考えも示した。 スマート養殖は、適時に適量のエサをまく「スマート給餌機」により、給餌や食いつきをスマートフォンで遠隔モニターできる仕組み。えさの量を抑えながら、魚の肉付きを