パソコンを使う視覚障害者にとって、日常に欠かせないソフトがある。画面上の文字情報を音声に変えて伝える 「PC―Talker(ピーシートーカー)」 だ。高知市吉田町の 「高知システム開発」 が1998年に開発し、累計販売数は4万本が目前。目の不自由なユーザーからは「インターネットで買い物もできるようになり、自由が広がった。情報の壁が低くなった」との声が途切れない。 高知県立盲学校(高知市大膳町)の職員室。理療科教員で全盲の永田征太郎さん(32)がパソコンを立ち上げ、ローマ字入力で「こうち」と打って変換キーを押すと、パソコンから女性の声が続いた。 「最高の『高』、高い。知識の『知』、知る」 パソコンは漢字一文字ずつ、音読みと訓読みで読み上げていく。そのソフト「ピーシートーカー」を永田さんは学生時代から使っている。 「ネットの文章も読んでくれます。すごく便利です」 高知システム開発は1