「狡猾な女たちに人生を台無しにされた」 アメリカで女性への憎悪犯罪が急増していることを受けて、FBIは2013年からその追跡調査を開始した。だがその統計は、全米数千ヵ所の警察署による憎悪犯罪の報告や定義と大きく食い違う結果となり、にもかかわらず訂正もされていない。 2017年の調査を例にとると、女性だからという理由での襲撃事件は24件で、憎悪犯罪全体のほんのひと握りにすぎない。 だが研究者によれば、多くの事案は警察もしくは当事者の女性からの申告もないため表面化していないという。そして今後、被害者意識を抱く男たちと、広範な憎悪運動家グループとが互いに刺激しあってさらなる襲撃の発生も予測される。 ユダヤ系の米人権団体「名誉毀損防止同盟(ADL)」は、「多くの白人至上主義者グループを結びつける役割を果たしているのが、女性に対する根深い嫌悪感情である」と同団体の報告書『女性が敵になるとき: 女性嫌