イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を選択したことを受け、EU側はイギリスに離脱に向けた交渉を早期に始めるよう求めているのに対し、イギリス側は準備に時間をかけようとしており、離脱交渉の開始時期を巡ってEUとイギリスの間の駆け引きが続くことになりそうです。 これに対し、この秋までの辞任を表明しているイギリスのキャメロン首相は、離脱交渉は開始時期や内容も含めて次の首相に任せる考えを示しています。また、離脱の運動を主導し、次の首相候補の一人とされるジョンソン下院議員は「交渉を急ぐ必要はない」と述べているほか、離脱支持のビリアーズ北アイルランド相も、26日付けの日曜紙、オブザーバーへの寄稿で、「交渉開始を通知する前の非公式な交渉期間が重要だ」という見解を示しています。 離脱交渉は、貿易や外交関係などについて、原則として2年間を期限に協議することになりますが、イギリスの通知がないと開始