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哲学に関するmasaphのブックマーク (3)

  • アリストテレス - 哲学的な何か、あと科学とか

    宗教と哲学には、決定的に違うところがひとつある。 それは、 宗教は『信じること』を前提としているが、 哲学は『疑うこと』を前提としている、というところだ。 つまり、 宗教とは、基的に『信の道』であり、 哲学とは、基的に『疑の道』である。 たとえば、宗教では、 教祖が作った教義を『疑う』ということはありえない。 宗教において、 「なんか教祖様の教義のこの部分って、おかしくね? 俺は、ここはこうした方が良いと思うんだけど……」 なんてことを弟子が言い出すことはありえない。 教祖の教義は完璧であり、弟子たちは、ただただそれを信じる。 「教祖を信じること」「教祖の教えを守り続けること」、 それが弟子の役目である。 一方、哲学では、 師匠が作った哲学体系を『信じる』ということはありえない。 もちろん、志(こころざし)なかばで倒れた師匠の哲学を受け継ぎ、 哲学体系を完成させるのは、弟子の役目ではあ

  • サンデル教授の哲学講義は特別でもなんでもない

    マイケル・サンデルというハーバードの先生の哲学の講義が面白いというので話題になり、TV番組化されて日でも中継されたり、サンデル先生自身が日の東京大学で模擬授業を行って喝采を浴びたりしているようです。当はこうした現象は70年代の後半ぐらいからスタートしていれば良かったのですが、遅いから無意味とは思えません。今からでも遅くないので、日でも高等教育の指導法としてこうした抽象的な論議の訓練ということを導入すべきだと思います。 まず、誤解を解きたいのは、このサンデル先生の講義というのは、私がビデオクリップで見た範囲では、サンデル先生の専売特許でも、ハーバードの特殊な優位性を表しているものでも何でもありません。確かに日常的な問題から抽象的な原理原則の話に気づかせるとか、学生の反応に当意即妙なレスポンスができるという意味では、教育者として優秀な資質を持った先生だと思いますが、アメリカの大学教育

  • 「なぜ人を殺してはいけないの?」に、ニーチェがマジレスしたら - 誰が得するんだよこの書評

    どうなるんだろう。 というわけで、ニーチェ「善悪の彼岸・道徳の系譜」の解説です。ニーチェは哲学や政治学をやるのなら必読だと思うのですが、いかんせん文学的な表現が多すぎて何を言っているのかよくわかないと投げ出す人もいるんじゃないですかね。というわけでニーチェの思想で一番使える「相対主義」にしぼって説明します。 通常の哲学とニーチェの哲学の違い 哲学は形而上学とも呼ばれています。メタフィジカルな学問だというのです。つまり物理的・現実的(フィジカル)なことにたいしてどのように人間が取り組むかという、現実(フィジカル)より上位(メタ)の構造・ルールについて研究するのです。たとえば、人間の肉体がどのような仕組みで動いているかというのはフィジカルな話ですが、人間はどのように生きているのか・どう生きるべきなのかというのは、メタフィジカルな話です。 さて、ニーチェがやっているのは通常のメタフィジカルな話で

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