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ブックマーク / zuisho.hatenadiary.jp (10)

  • 「他者に正しい価値観や規範を内面化させたい」という欲望 - ←ズイショ→

    先日、大学時代の後輩の男と久しぶりに会って酒を飲んでいたらこんな相談を受けた。 職場で男性社員同士が女子社員を品定めして順位をつけるようないわゆる下世話な話をしていて、その話に混ぜられそうになるのが嫌だ、と。 あまり角を立てるのは意ではないが、どう言うのがうまいだろうか、という話であった。 で、僕は自分の職場でそういう会話が発生してたら何ていうかなーと考えた結果、「少なくとも自分のいるところではそういう話は控えて頂きたい。自分のいないところでも他に女性スタッフがいるところでは控えるべきだろう。できれば勤務中にそういう話をすること自体もない方が好ましい。そういう話が好きな男だけの飲みの席で身内で楽しむ分には止める権利はないかもしれないが、その文脈を会社に持ち込むのは極めて好ましくない」とかになるかなぁと考えた。 まぁ、実際これを言える人そうでない人がいるし(僕は会社ではそこそこそういうの言

    「他者に正しい価値観や規範を内面化させたい」という欲望 - ←ズイショ→
  • I have a radio. - ←ズイショ→

    ツイッターで、ブログ書きたいから、なんか書くお題くれ、って言ってたら、「ラジオについて書いてくれ」ってのがあった。 なので僕とラジオの話をしよう。 大学浪人してた時、勉強する以外死ぬほど暇だったので出会い系をやってたら、年齢でいうと一つ上の女の子と知り合った。地元の糞田舎が死ぬほど嫌だったのでなんの計画性もなく都会に出てきたものの別にいいことなんか一つもなくて、いつも死にたい女の子だった。うっかり風俗に堕ちてしまった、ものすごくありきたりな出会い系にいがちな女の子だった。 僕はその子の死にたさにめっきり当てられて、こんなに他愛もない子が死にたがってるのは良くないと思って彼女に死んでほしくないなと思った。僕にできることは何もないけれど、彼女の生きる活力になればと思って、彼女から送られてくる死にたいメールにあっけらかんと面白おかしく返事をしようと僕はいつも躍起だった。僕は死にたいと思ったことな

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    masaph
    masaph 2017/08/23
  • 恋愛守破離の「守」を恋愛と呼ぶ人と、「破離」を恋愛と呼ぶ人 - ←ズイショ→

    アパートに住んでるんですけど、隣がたぶんアラフォーくらいの中年夫婦なのかな、こいつらがふたりともなかなかにヒステリックな性格の人みたいで結構な喧嘩しよるんですよ。旦那さんも奥さんもこれがアニメだったら家全体を引きで撮って家が揺れる演出入るだろくらいの声量で揉めよるんですね。内容はそんなはっきりわからんけど、二人が交互に喋るテンポとテンションの上がってくペースだけ聞いててももう教科書どおりの売り言葉に買い言葉だなって感じで、日々うるせえなと思ってるんですけど。一回すげえ笑ったのが、俺その時はベランダに出て洗濯物干してたから喋ってる内容がはっきり聞こえたんですけどね、いつものようにフリースタイルダンジョンばりに交互に旦那さんがわめいて奥さんが喚いてってやってるんですけど、「交互に」の形容にフリースタイルダンジョンばりも何もないだろって話なんですけど、奥さんの方がね、「あんた、あたしのこと幸せに

    恋愛守破離の「守」を恋愛と呼ぶ人と、「破離」を恋愛と呼ぶ人 - ←ズイショ→
    masaph
    masaph 2016/11/30
    逃げるは恥だが役に立つ。社会の実相にも自分達にも適合しない硬直した形式から、恥をしのんで逃げる事。ただそれは、他者との関係から逃げない為に自分達に合ったロールモデルから始めるという点で役に立っている。
  • 相手に「この人は対等を望む人間だ」と判断されるにはコストを伴う - ←ズイショ→

    なんか盛り上がっててブコメとか眺めて「へー」とか言ってたんですけど。まぁまず、「こんな男いる?」ってのは言っても詮無いので置いときましょう。なんか、いるって言ってるんだからいるんでしょ。そういう男が描かれた屏風があって夜な夜な抜け出しては高収入バリキャリ女に罵声を浴びせるので大変困っておるのじゃって将軍様が言ってるんだから「いるんだー」って思ってるんですけど、こうやって書くと実のところいないと思いつつ書いてる揶揄だと思うじゃないですか。実はこれ、そもそも一休も屏風に入ってるっていう世にも的なオチのやつですから。「よし、引き受けてくれるのじゃな一休、では新右衛門、一休を屏風から出してやれ」「ははっ!」つって、そういうスタンド攻撃なんですけど。まぁ人間誰しもたった二つのまなこで世界を無理にでも見渡すしかないわけで見える景色は人それぞれ、その中で見えたものを互いにシェアしていけるといいですねって

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  • M-1グランプリ2015見ながら考えてたこと - ←ズイショ→

    気が変わったのでもう少し、というか書けるだけ、考えたことを書き遺しておこうと思った。一応各ネタにコメントしていく形式になってるけれども得点はつけないし、注ぎ込んでる文章量が俺の中での評価と正比例してるわけでももちろんない。 なんか総評的な雑感はこっちです。 ・メイプル超合金 ほんとベラボーに面白かった。トップバッターであんだけ沸かせるってすごいよな単純に。いきなり抽象的なことを言いはじめますが、漫才ってのは漫才を生かしてる部分と漫才に生かされてる部分の鬩ぎ合いなのだよなぁと思う。どちらかのタイプに分かれるというのではなく、鬩ぎ合いなのだ。前者ってのはつまり「センターマイク一さえあれば客を笑わせたる」みたいな部分、後者は逆に「そこにセンターマイク一がなかったら何者でもない」みたいな部分、この二つの相乗効果でその漫才が素晴らしいかどうかが決まるんじゃねえかなと僕は考えている。「面白いか」で

    M-1グランプリ2015見ながら考えてたこと - ←ズイショ→
  • 欠損女子の記事を読んで感じた僕の「うしろめたさ」 - ←ズイショ→

    この記事を読んで、障害を持つ人が前向きに楽しそうに笑ってるので素直に良いことだと思った。しかし、一方で、なんかこう、なんかこうね、記事へのみんなの好意的なリアクションなんかを見てて、なんかこう、モヤッとしたんだ。 で、なんでかなーって考えてたんだけど要するに僕が考えたことはこうだ。 欠損女子という生き方は「障害者が自身の障害とどう向き合うか」という問題に対する一つのアンサーだと思う。ただ、これを安易に「私たちが障害者をどう考え、障害者とどう接するか」という問題に対するアンサーでもあると考えるのはちょっと怖いと思ったのだ。ここで言う「私たち」とか以後文に登場するであろう「みんな」とかその手の主語は「非当事者」みたいな意味で読んでもらいたい。 若造なのでよくわかんないんだけどきっと、なんだかんだ昔よりみんな優しくなってるんだとは思うよね。「俺は関係ねえから知ったこっちゃねえ」って自分と違う属

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    masaph
    masaph 2015/10/30
    俺の『うーむ』をほとんど言語化してくれたズイショさん
  • 「恋人候補」として誰かの人生に登場しなくてはならない合コンとか婚活とか俺はキツい - ←ズイショ→

    たとえばお前の目の前にバイキンがモチーフの簡単に描けそうなタイプの悪魔が現れて「お前明日のこの時間のこだまに乗って車掌を驚かせなかったらマジ殺すから。ただ一人じゃさすがに大変だろうからこいつやるわ」つって鳩を渡されたとするじゃん。そしたらやっぱ命かかってるわけだからとりあえず鳩を出す手品は徹夜で習得すると思うんだけど、それで次の日指定された時間のこだまに乗って席に座ってたらやがて車掌が来るじゃん、「乗車券拝見しま~す」つって喉締めてるのかむしろ開いてるのかよくわからない良い声で来るじゃん。そこで「すいません、あの、ちょっと、今から鳩出すんでちょっと見てもらっていいですか?」って言ってから鳩を出す奴はきっと致死率が高いよね。「お前、俺に山羊の角みたいなのがないからってあまり舐めるなよ!」つってバイキンみたいな悪魔に殺されると思うんですけど、たぶん「鳩出すんで」とか言わずに「あれ~、乗車券乗車

    「恋人候補」として誰かの人生に登場しなくてはならない合コンとか婚活とか俺はキツい - ←ズイショ→
  • 例のブレンディのCMが、商品を売りたくて作られているとするならば - ←ズイショ→

    第一印象は、「つまんない以上に可もなく不可もない」だったんですよ。それは今でも変わりません。このCMがこの世に有ろうと無かろうと何一つ僕の人生に大差がなくって「まずいよドク僕が消えちゃう」みたいなの皆無なんですよ。稲の来なさ、まずはそこを共有したい。このCMが誕生しなかった世界線の僕は、違和感なくそれを受け容れる。このCMが誕生してる世界線の僕と同様に、忘年会でロバート秋山のからだモノマネをしてますよ。 つまり、このCMは僕にとってそれくらいどうでもいいことで、ほとんど路傍の石だったわけですけれども、まあみんな騒ぐ騒ぐ。正直腹が立ちますね。そして、腹を立てていいらしい。通学路に転がっている光沢が立派な路傍の石に、誰か一人だけが毎朝毎夕話しかけていたらそれは異常になるんだろうとは思いますが、このCMはそうではないらしい。みんなが褒めたり貶したり好き勝手やっている。僕はそれもまた鼻につく。そ

    例のブレンディのCMが、商品を売りたくて作られているとするならば - ←ズイショ→
  • 『すべてはモテるためである』感想文 - ←ズイショ→

    なんだかかつてより色んな人がわいのわいの騒いでる恋愛バイブル?指南書?みたいなものがあるらしいとは聞いていたので遂に手に取りまして。 すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂) 作者: 二村ヒトシ,青木光恵 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/12/02 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 125回 この商品を含むブログ (29件) を見る 読みましたー。いやー、めちゃめちゃ面白いでした。例えば、モテなくてモテなくて仕方なくてモテたくてモテたくて仕方がない、もういっそモテないなら舌噛んで死にたい、一応噛み切れなかった時に備えて糸鋸も持参しましたんで最悪これでやっちゃってください、はい、姉とかにも几帳面でマジメな性格だってよく言われますエヘヘみたいな人がいるとするじゃないですか。そういう人は、まずこのを読みましょう。読んで、読んだうえで、二ヶ月とか三ヶ月とか

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  • お前は俺ちゃうんかい - ←ズイショ→

    こどもたちはなぜ「責め合う」のか。 - スズコ、考える。 読んだ感じ、なんか俺の想像してた展開と全然違ったのでなんか書きます。俺はワガママなんだ!! 可能な限り何もかも俺の思い通りになれ!! ならない!! 世界!! 世界よ!! 愛してるぜ!! 当かどうか知らないけどどこで聞きかじったかも忘れちゃったけどメタファー的な感じで俺が好きな話で、赤ん坊は自分の手のひらと母親の区別がつかないって話があるよね。手のひらあるじゃん。「うーわ、握りて~~~~」と思ったら握れるじゃないですか、自分の手なんで。思い通りに動くじゃないですか。うんこしたらケツが気持ち悪いのでとりあえず泣くじゃん。「ケツの爽快感を挽回したい~~~~」って泣くじゃないですか。母親がオムツを換えてくれるじゃないですか。なので赤ん坊にとっては手のひらと母親は同じようなもんなんですよ。自分の思った通りに動く、念動力の範疇内って意味で同じ

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