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  • 踵を返す(キビスヲカエス)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    ( かかとの向きを逆にするの意で )① あともどりをする。ひき返す。[初出の実例]「『ウヌ泥棒ウ』と叫びながら踵(キビス)をひっかへして追かけたり」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉四)② ( 否定の語を伴って ) あともどりできないほど状況が緊迫している。[初出の実例]「災殃不レ廻レ踵」(出典:玉葉和歌集‐治承元年(1177)一一月一二日) くびす【踵】 を=返(かえ)す[=回(めぐ)らす] もと来た方向へもどる。引き返す。[初出の実例]「摠印綬於股錐、旋踵可期」(出典:三教指帰(797頃)上)「お縫は出窓の処に立って居る彌吉には目もくれず、踵(クビス)を返すと何か忙しらしく入らうとしたが」(出典:葛飾砂子(1900)〈泉鏡花〉二)

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  • 悉く(コトゴトク)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 副詞 〙 ( 「く」は接尾語 )① 多くの事物が例外なく一致するさま。すべて。全部。残らず。[初出の実例]「是を以て百姓(をほむたから)、今(いま)に至るまでに咸(コトコトク)に恩頼(みたまのふゆ)を蒙(かう)へり」(出典:日書紀(720)神代上(兼方訓))「よからぬ事どもうち続きて、五穀ことごとくならず」(出典:方丈記(1212))② 非常に。たいそう。[初出の実例]「其方恐れ多くも一天万乗の君に悉(コトゴト)く忠義の奴である」(出典:落語・出世の鼻(1892)〈禽語楼小さん〉)

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  • 強請る(ネダル)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    [動ラ五(四)] 1 甘えたり、無理に頼んだりしてほしいものを請い求める。せがむ。せびる。「小遣いを―・る」「おもちゃを―・る」 2 難くせをつけて要求する。ゆする。 「おれを―・って銀取らうとは」〈浄・曽根崎〉 3 ぐずぐず文句を言う。ごねる。 「客様さへ紛らかしてくれなさるに、華車様聞こえぬと―・りけるを」〈咄・軽口大黒柱・四〉 [動ラ下二]に同じ。 「たった今給はらんとぞ―・れける」〈浄・百日曽我〉 [用法]ねだる・せがむ――「小遣いをねだる(せがむ)」「公園に連れていってとねだる(せがむ)」など、物や行為を求める意では相通じて用いられる。◇「ねだる」のほうが用いられる範囲が広く、物品に関しても行動に関しても言う。また「無いものねだり」「おねだり」のような名詞的用法も「ねだる」に限られる。◇「せがむ」のほうは、「幼児が母親に抱いてとせがむ(=だっこをせがむ)」のように、行為を要求する

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  • 顰める(ヒソメル)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    [動マ下一][文]ひそ・む[マ下二]不快や不満などのために、眉のあたりにしわを寄せる。顔をしかめる。「マナーの悪さに眉を―・める」 [類語]まがまがしい・いまわしい・いとわしい・おぞましい・うとましい・忌む・嫌い・毛嫌い・大嫌い・わず嫌い・いけ好かない・虫が好かない・嫌いや・気にわない・犬もわぬ・憎い・憎らしい・憎たらしい・憎憎しい・苦苦しい・腹立たしい・いまいましい・苦虫を噛み潰したよう・苦り切る・眉をひそめる・鼻持ちならない・うとむ・うとんずる・嫌気・忌避・忌み嫌う・煙たがる・呪わしい・きしょい・気色が悪い・気味が悪い・気味悪い・底気味悪い・薄気味悪い・鳥肌が立つ・気持ち悪い・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る・きもい・グロい・おどろおどろしい・不気味・不快・不愉快・鼻に付く・うっとうしい・むかつく・むしゃくしゃ・くしゃくしゃ・不興・不機嫌・薄ら寒い・うそ寒い・胸が悪い・胸糞が悪い

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  • 篝火(カガリビ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    夜間の警護・照明や漁猟などのためにたく火。かがり。 源氏物語第27巻の巻名。光源氏が、玉鬘たまかずらのもとで篝火をたかせ、夕霧・柏木との合奏を楽しむ。 [類語]街灯・外灯・常夜灯・門灯・軒灯

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  • 吝か(ヤブサカ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    [形動][文][ナリ] 1 (「…にやぶさかでない」の形で)…する努力を惜しまない。喜んで…する。「協力するに吝かではない」 2 思い切りの悪いさま。 「民衆も天才を認めることに―であるとは信じ難い」〈芥川・侏儒の言葉〉 3 物惜しみするさま。けちなさま。 「たとひ驕且きゃうしゃにして―ならば、其の余は観るに足らざらくのみ」〈文明論語抄・四〉 [補説]1について、文化庁が発表した平成25年度「国語に関する世論調査」では、「協力を求められればやぶさかでない」を、来の意味とされる「喜んでする」で使う人が33.8パーセント、来の意味ではない「仕方なくする」で使う人が43.7パーセントと、逆転した結果が出ている。 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語。古くは「やふさか」か )① 物惜しみするさま。けちなさま。しみったれ。[初出の実例]「たとひ驕り且吝(ヤブサカ)ならば、其の余は観るに

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  • 御鉢が回る(オハチガマワル)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    順番がまわってくる。人が多いと飯櫃(めしびつ)がなかなか回ってこないからという。〔俚言集覧(1797頃)〕[初出の実例]「おれが番か、ありがたい。やっとの事でお鉢が廻って来た」(出典:滑稽・浮世床(1813‐23)初)

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  • 些事(サジ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    取るに足らないつまらないこと。ささいなこと。小事。「―にこだわる」 [類語]事・事物・事象・物事・現象・出来事・余事・余所よそ事・他事・他人事・人事ひとごと・雑事・諸事・事件・時事・事柄・事故・異変・大変・急変・変事・大事だいじ・大事おおごと・世事・俗事・私事しじ・私事わたくしごと・用・用事・用向き・用件・所用・用務・小用こよう・しょうよう・野暮用・雑用・雑事・私用・公用・社用・商用・急用・多用・主用・珍事・不祥事・アクシデント・ハプニング・センセーション・些細・細事・小事・枝葉・末節・枝葉末節・瑣末・末梢的・細かい・細細こまごましい・煩瑣はんさ・瑣瑣ささたる・区区くくたる・ちょっとした・取るに足りない・たわいない・何でもない・愚にもつかぬ・益体も無い・埒らちも無い・高が知れる・二次的・二義的・副次的・些些ささ・細ささやか・わずか・幾ばく・たかが・いささか・ほんの・有るか無きか・ちょっと・

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  • 見做・看做(みなす)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    ※浜松中納言(11C中)一「あひいみじくにほひかをりて、眉ものよりけたかく見なし給ふに、くちびるは丹(に)といふ物塗りたるやうに」

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  • 聡い(サトイ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    [形][文]さと・し[ク] 1 理解・判断が的確で早い。賢い。「この子は―・い」 2 感覚が鋭い。敏感だ。「耳が―・い」「利に―・い」 [類語](1)賢い・賢しい・鋭い・利口・目聡い・機敏・俊敏・明敏・敏・炯眼けいがん・利発・聡明・怜悧れいり・慧敏・穎悟えいご・英明・英邁・賢明・犀利さいり・シャープ・耳聡い・耳が早い・早耳・地獄耳・目が早い・先見の明・予覚・飛耳長目・敏感・鋭敏・気が利く・嗅ぐ・嗅ぎ付ける・嗅ぎ出す・嗅ぎ当てる・嗅ぎ取る・嗅ぎ分ける・虫の知らせ・虫が知らせる・第六感・予感・直感・勘・ひらめき・察知・インスピレーション・ぴんと・ぴんと来る・鼻が利く・感じ取る・気が付く/(2)鋭敏・過敏・敏感・神経質・多感・繊細・感じ易い・センシティブ・デリケート・エモーショナル・デリカシー・ナーバス・細心

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  • 機微(キビ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 かすかなしるし。表面にはあらわれない、微妙なおもむき。幾微。[初出の実例]「人情の機微に立ち入った事を云はれても頓と感じがない」(出典:吾輩はである(1905‐06)〈夏目漱石〉四)

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  • 嫌厭(ケンエン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 きらっていやがること。いやになること。[初出の実例]「阿姉(〈注〉ねいさん)に嫌厭(〈注〉フラレテ)されて、鼻汁郎と為る者は」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉五)「批評家の態度に対しては、嫌厭(ケンエン)の情を禁じ得なかった」(出典:雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉三)

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  • 偏に(ヒトエニ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    [副]《名詞「一重ひとえ」+格助詞「に」から》 1 ただそのことだけをするさま。いちずに。ひたすら。「御贔屓ごひいきのほどを偏にお願い申し上げます」 2 原因・理由・条件などが、それに尽きるさま。もっぱら。「成功は偏に君の尽力による」 [類語](1)唯・主として・主に・専ら・一に・当・ひたすら・いちず・ひたむき・一筋・ただただ・専一・一心・一念・一路・一散・一目散・一直線・一槍・一点張り・一辺倒・一意専心・営営・せっせ・遮二無二・無二無三・がむしゃら・一心不乱・脇目も振らず・まっしぐら・しゃかりき・しゃにむに・無心・粉骨砕身・無我夢中・熱中・夢中・直線的・専心・専念・没入・没頭・没我・傾注・傾倒・猪突猛進・ストレート・我を忘れる・根こんを詰める・身を入れる・身を砕く・心血を注ぐ/(2)げに・当に・まことに・実じつに・真しんに・まったく・まさに・まさしく・切せつ・現げんに・ほとほと・す

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  • 侃侃諤諤(カンカンガクガク)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) ( 「諤」はありのままに正しく言う意 ) 遠慮なく直言すること。大いに議論すること。また、そのさま。侃諤(かんがく)。[初出の実例]「喉頭の筋を張りて侃々諤々抗議するよりも」(出典:兆民文集(1888‐91)〈中江兆民〉) 遠慮なく直言すること。大いに議論すること。 [活用] ―たり・―と・―として。 [使用例] 日の現在において、言論の自由がなくなっているのは、一番嘆かわしいことだと思う。十年前二十年前には、まだかんかんがくがくの議論が、きかれた[菊池寛*話の屑籠|1932] [使用例] 病理の大河内教授が委員長で侃々諤々、各派各自の説が入り乱れ、それに鵜飼医学部長の御高説も出て、大へんだったよ[山崎豊子*白い巨塔|1965] [使用例] 坂﨑家にある物の遺言状と、それに対抗しようと持ち出される偽物の遺言状を巡って、さまざまな思惑が入り乱れ、侃々諤々の

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  • 鷹揚(オウヨウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 鷹が大空に飛ぶ姿がいかにも自信にみち、おおらかであるように )① ゆったりとして威厳があること。小さなことにこだわらないで、おっとりしているさま。ようよう。[初出の実例]「君上若能く、をうやうなれば、衆共皈して、得レ衆なり」(出典:足利論語抄(16C)堯曰第二〇)[その他の文献]〔詩経‐大雅・大明〕② 動作のゆっくりしているさま。[初出の実例]「鷹揚(オウヤウ)に、道具廻る」(出典:歌舞伎・伊勢平氏梅英幣(1820)五立)③ ( ━する ) 世に出ること。名をなすこと。[初出の実例]「生の固執して止まざるは足下の他日鷹揚せんことを望むなり」(出典:徳富猪一郎宛新島襄書簡‐明治一五年(1882)七月二八日)鷹揚の語誌来は武勇のさまを表わす漢語で、和製語「大様」とは別語だが、意味と語形の接近から両者は混同され、「鷹揚」は日では近世以降、「大様」の意味で、「

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  • 知己(チキ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    1 自分のことをよく理解してくれている人。親友。「この世に二人とない知己を得る」 2 知り合い。知人。「知己を頼って上京する」 [類語]面識・顔馴染み・顔見知り・馴染み・幼馴染み・昔馴染み・知人・知り合い・知音・存じ寄り・隣人・旧友・旧知・旧識・故人・故旧・古馴染み・幼友達・竹馬の友・知る辺べ・近付き 〘 名詞 〙① 自分の気持や考えをよく知っている人。自分をよく理解してくれる人。[初出の実例]「知己難レ逢匪二今耳一、忘言罕レ遇従来然」(出典:懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉)「一条左大臣感二彼知己之言一」(出典:江談抄(1111頃)二)[その他の文献]〔戦国策‐趙策・襄子〕② 知り合って親しくなること。また、その人。知人。友人。しりあい。[初出の実例]「五十年の知己、是れ程の乱裏豈不問乎」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)四)[その他の文献]〔文明節用集(室町中)〕「笑語

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  • 幾何(イクバク)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙① 数、量、程度などの不明であることを表わす。どれほど。いくらぐらい、どのくらい。また、それのはなはだしいこと。副詞的にも用いる。[初出の実例]「わが背子と二人見ませば幾許(いくばく)かこの降る雪のうれしからまし」(出典:万葉集(8C後)八・一六五八)「さはありとも、院の御世の残りすくなしとて、ここには又いくばくたちおくれ奉るべしとてか、その御後見のことをば受け取り聞えむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)② 下に打消の表現を伴って、数、量、程度などが、それほどはなはだしくないことをあらわす。どれほども。それほど。いくらも。[初出の実例]「幾時(いくばく)も生けらじものを」(出典:万葉集(8C後)九・一八〇七)「御随身、舎人して取りにつかはす。いくばくもなくて持て来ぬ」(出典:伊勢物語(10C前)七八)③ ( 「いくばくか」の形で用い ) 数量がわずかである。「いくば

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  • 五体投地(ゴタイトウチ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 仏語。礼法の一つ。仏教徒が行なう敬礼法で、初めに両膝、つぎに両肘を地につけて、合掌して頭を地につける最敬礼。→五体を地に投ぐ。[初出の実例]「歩出二城外一、五体投地、接足而礼、引入二開元寺一」(出典:観智院唐大和上東征伝(779))[その他の文献]〔法苑珠林‐敬仏篇・念仏部〕

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  • 相好(ソウゴウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    1 仏の身体に備わっている特徴。32の相と80種の好の総称。 2 顔かたち。顔つき。表情。 [類語](2)顔・顔付き・顔立ち・容貌・面構え・面差し・面立ち・面影・人相・面相・容色・血相・形相・剣幕・面魂・表情 〘 名詞 〙 ( 仏身についていう「三十二相八十種好」による語 )① 仏のからだの各部分の身体的特徴の総称。仏以外にも用いる。[初出の実例]「若し能く心を繋て一日一夜も仏の一つの相好を念はば」(出典:観智院三宝絵(984)上)「八万四千の相好(サウガウ)は、秋の月四重の雲に隠れ」(出典:源平盛衰記(14C前)二四)[その他の文献]〔無量寿経‐上〕② 顔かたち。顔つき。表情。[初出の実例]「その日の御装束には、九ほん正覚の鎧直垂、さうがう荘厳の籠手をさし」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)「暗がりといひ、そうがうは変れども深見瀬平」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)四)

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  • 嫣然(エンゼン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    [ト・タル][文][形動タリ]にっこりほほえむさま。美人が笑うさまについていう。 「四分の羞はじ六分の笑えみを含みて、―として灯光あかりの中うちに立つ姿を」〈蘆花・不如帰〉 [類語]にっこり・にこり・にこやか・にこにこ

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