【モスクワ大前仁】カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは2日、モスクワ市内にロシア1号店を開店した。日本の衣料販売企業がロシアへ進出するのは初めて。ロシアは国内総生産(GDP)で世界9位の経済力を誇り、ユニクロは3年以内に10店舗の開店を目指す。 欧州では英仏に次いで3番目の進出。ユニクロは人口1100万人のモスクワが十分な購買力を持つとみており、「ロシアには安くて高品質の商品が出ていないので、進出できるはず。(将来的には)東と西から欧州を攻めたい」(同社幹部)としている。 売り場面積は標準規模の約1200平方メートルで、品ぞろえは300~400品種。価格は目玉商品のジーンズが599~2499ルーブル(約1800~7500円)、カシミヤセーターは2000ルーブルで、同地の競合他社と比べると「割安感」がある。モスクワ店は当初3月初旬までの開店を目指していたが、通関の