「崩された失点ではない」から考える サッカーの<言葉><常識><セオリー>の盲点【岩政大樹――現役目線】 「現役目線」――サッカー選手、岩政大樹が書き下ろす、サッカーの常識への挑戦 ■「言葉」にプレーが引っ張られる 僕はサッカー選手や監督の心理面を想像しながらサッカーを見るのが好きなので、試合後のコメントなどをよく見ています。本音で語られているものがあれば、そうでないものもありますが、その選手、監督の性格や心理などを想像しながら読むと、だんだん選手が本当に考えていることや、チームがどのように歩んでいるのかが見えてきます。そうしたことを踏まえて結果を見るのはいろんな人生模様を覗けるようで楽しくて、今では趣味みたいなものになっています。 その中で、(得点を許してしまったチーム側のコメントとして)「崩されてやられた失点ではない」という言葉を目にすることがあります。みなさんもあるのではないでしょう