Type-3 LSAを利用したマルチエリア構成 OSPFで一般的に使用されるLSAのうちType-1とType-2の役割については、この連載の第12回で説明しました。今回は、Type-3 LSAを利用したマルチエリア構成について考えてみます。 一般的な教科書によると OSPFで大規模ネットワークを構築する際には、エリアを階層化する エリアの境界に位置するルータを「ABR(Area Border Router)と呼ぶ ABRがType-3 LSA(またはNetwork Summary LSAと呼ぶ)を発行する 全てのエリアはバックボーンエリア(Area 0)のみと接続する といったようなことが書かれていますね。 まず、なぜ大規模ネットワークではマルチエリアにする必要があるかというと、OSPF(というかリンクステート型のプロトコル)は基本的に大規模向けではないからです。OSPFが経路選択のため