日曜。朝。陋屋の真表。 七分の一の所有権がある私道。 そこで子どもとツイストを踊ったりして遊んでいた。 ブギウギしていると向かいの御宅が騒々しい。 義をみてせざるは勇無きなり。ここはいっちょ噛みして騒動の鎮圧に躍動しようじゃねぇか、と駿河人の気質とは裏腹な性根で伺ってみた。 すると「祖父母が来るので清掃したり、駐車スペースの確保をしていた」とのことだった。やり場の無い魂の震えにすこし伸吟した。 その夕。息子が野天にいた。 二輪に乗車したり、鍬や鋤を駆使して砂利や土を弄んでいた。 近所の嬋娟たる2歳児も一緒だった。 刻が昏れた。夜の気配が濃くなった。 薄闇からその嬋娟たる2歳児、彼女の名を呼び出す声がした。 どうやら彼女のおばあちゃんらしい。 祖母。「訣別です」といった旨の発言。 闇のグラデーションに吸い込まれる自動車は、そのブレーキランプ五回明滅。 「お達者で」のサイン。 拙宅は新築街にあ
![「おばあちゃんは離婚しているから君にはおじいちゃんがいないんだよ」 - まだロックが好き](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dd941fbba592ca2a10f6ef6a553481eb6c7c242f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61ayMvn8fGL._SL160_.jpg)