エスノグラフィック調査におけるインフォーマントの数は、焦点課題のサイズに比例する。少数サンプルの情報から一般化した結論を導くのは間違ったアプローチというべきだろう。 黒須教授 2013年9月11日 エスノグラフィックアプローチはHCD関係者にとって、すでに馴染みのある手法になったかもしれない。ただ、エスノグラフィック調査をやるのはいいけれど、ビジネス的な応用場面では時間の制約があるから、一般的には少数サンプルで情報を得ることになるので、そこから強引に一般化した結論を導こうとするのは、間違ったアプローチというべきだろう。 サンプル数の少ないエスノグラフィ調査の注意点 マリノウスキーもレヴィストロースも、トロブリアンド島やブラジルというフィールドに長期滞在していたから、サンプル数からいえば相当数の情報を集めたことになる。それであのような性行動や親族構造に関する一般化や理論化を行っているわけだ。
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