日本相撲協会は28日、臨時理事会を開き、貴乃花親方の「理事解任」を評議委員会へ提案することを当事者の貴乃花親方を除く全会一致で決定した。評議員会は1月4日に臨時評議員会を開き、その解任提案を了承するかどうかを決めるが、協会寄りの評議員会が受け入れることは間違いなく事実上の「降格処分」。引退した日馬富士が起こした暴力事件の被害者側である貴乃花親方に「降格処分」が下されるという異例の結末となった。 この日、会見を開いた危機管理委員会の高野利雄委員長は、理事解任(降格処分)を決めた理由として巡業部長として暴力事件の協会への報告義務を怠った点、協会による貴ノ岩に対する聴取を拒否するなど問題解決に非協力だったことの2点を挙げ、「理事としての忠実義務違反」と断じた。これらの“非”について貴乃花親方は文書による説明に加え、協会の聴取の際にも直接弁明をしたが、高野委員長は「極めて不可解な弁明」「危機管理能