フィリップ・カウフマンの「ミネソタ大強盗団」をDVDで観賞。地味なキャストに渋いカメラワークと演出。70年前後の西部劇と言うのはどうしてこうもせつないのだろうか? 映画への憧れと絶望とそれを冷徹な視線で描き出している。ある意味先日観た「イングロリアルバスターズ」とは対極にある映画だ。ただ、当時のポスターを見ると、デザインと言い配色といいまるでマカロニウエスタンのようなのが面白い。 惹句も「西部に轟く皆殺しの銃弾!血しぶき染まる暁の荒野!ミネソタに散った・・・」 まあ確かに、主人公も回りの登場人物も殆どが血飛沫に染まるし、暁の荒野も出てくるし、ミネソタにも散るのですが、これをマカロニウエスタンのような活劇映画として観に行くと後半の銀行襲撃まで殆ど何も事件が起こらないで、旅をして風呂に入ったり、蒸気自動車に感激したり、創世記の野球をのんびり観戦したりしているだけだから拍子抜けはしたかもしれない
![フィリップ・カウフマン 「ミネソタ大強盗団」 - 佐々木浩久、万事快調!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a9c2afc184a93cbe462804a331222b296fa18de0/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fhirobaystars.cocolog-nifty.com%2F.shared-pleasy%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)