シネカノンが民事再生法の適用を東京地裁に申請したと言うニュースが出たのはつい先週のことでした。ぼくが最後の助監督をやったWOWOWの「JMOVIEWARS」の最初のシリーズに「月はどっちに出ている」の短篇版があり、これは、その後長編化されて、単館邦画初期の大ヒット映画にもなりました。その後、その仙頭さんと共にプロデューサーの李鳳宇さんは90年代のミニシアター系邦画の牽引役になったとも言えるわけですが、その李さんも仙頭さんも、いま現在の時点で日本映画の表舞台から姿を消してしまう事態になったことは、現在の日本映画の状況を端的に物語っているとも言えます。 僕が監督デビューをした90年代、日本映画の主な収入源はビデオ市場にありました。多少劇場で振るわなくてもビデオで回収出来る。逆にソフト市場はコンテンツ不足なので枯渇することはないとかも噂レベルではよく聞きました。だから劇場上映をしないビデオスルー
![シネカノン - 佐々木浩久、万事快調!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a9c2afc184a93cbe462804a331222b296fa18de0/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fhirobaystars.cocolog-nifty.com%2F.shared-pleasy%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)