シンガポールのリー・クアンユー元首相が23日午前3時18分(日本時間午前4時18分)、入院先のシンガポール総合病院で死去した。91歳だった。同国の初代首相として経済開発を最優先し、異論を許さない政治手法は「独裁」との批判を浴びることもあったが、資源のない小国で急成長を実現。「建国の父」と呼ばれ、戦後のアジアを代表する政治家の一人だった。 シンガポール首相府が発表した。リー氏の長男で現首相のリー・シェンロン氏は23日、テレビで時折涙ぐみながらコメントを読み上げ、「彼のような男を見ることは、もうないだろう。多くのシンガポール人にとって、リー・クアンユーはシンガポールそのものだった」と述べた。29日に国葬が執り行われる。 リー・クアンユー氏は英連邦自治州だった1959年にシンガポールの首相に就任。63年にマラヤ連邦(現マレーシア)と統合したが、65年に分離独立を決断した。90年まで首相を務め、退
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