題名:軍の命令 報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 人をかばうことが無駄骨な部署だった。毎月毎月、誰かが倒れ、そして補充される。生き残った者のみに勝利があり、勲章がある。今や勲章のあるサメジマさんと言えども、心の中では僕に対して本音では(働けよ、お前はよー)だろうことも予想できた。誰もが倒れた僕に視線が冷たかった。そう、誰かが倒れれば、誰かがその仕事をカバーしなければいけない。かつての僕はそうだった。誰かの損失のカバーをしていた。でも、今や自分自身がカバーできなかった。リ・カバリーできなかった。 戦場で銃に打たれたものは生きるか、死ぬかしか選択がない。それが軍の命令。 ころしゅて、ぼきゅは、ぐんじんになっちゃんだ。 ソファーから起き上がり、会社のエレベータまで向かった。1Fのボタンを押し、フロアまで下った。いつもよりも、やけにその時間が長いように感じた。 フロアに着き、正面ま