遅まきながらお出しした。 以前にも書いたが、毎年必ず出していたのに、息子の中学受験が終わり迎えた春、しんどくて「今年はいっか。女の子がいるわけでもないし」と無精をした。 そうしたらその年のゴールデンウィーク直前にぶっ倒れ、救急車で運ばれ危篤になり、4ヶ月入院した。 依頼「ひょええ。申し訳ございませんでしたぁ!」とご無礼を平謝りし、たとえ一日二日だけになろうと必ず、お飾りしている。 日曜日、祖母のところにいこうかなと思ってから「あ、もういないんだった」と気がつく。 そうか。もう会えないんだ。一瞬、ツンとした。 わたしはいつも彼女になにを求め、会いにいっていたのだろう。 行けば会える。それだけなのに、行くと元気になれた。 こちらの様子をうかがう事無く、いつ顔をだしても 「あっらー、いらっしゃーい」 と目を丸くし、両手を上げて喜んでみせてくれる。 その笑顔だけが見たかったのかもしれない。 すっと