これは間違いない。 就活時のあの陰鬱とした、自らの自信を根本から破壊されるあの思い出が蘇るのだ。 就職活動とは、自己分析という人生の栄光から黒歴史まで全てを出し切る行為により自身の内面を調べ尽くし、 企業研究で企業の内情がどうなっていてそれがどれだけ自らの嗜好とマッチングしているかについて調べまくり、 それらの研究成果について面接会場にて面接官に余すところなく発表する場である。 そこでは、自らが社会にとっていかに必要な人間かを一方的に発表する。例えば、 「私は学生団体Awuosの副会長で…」 「カンボジアに井戸をつくって…」 「数学オリンピックで優勝して…」 という何の実感も湧かない就活ネタ作り用のフワフワした経験をでっち上げ、面接官に対し「こいつは取っておかないとマズイ!」という気にさせるのだ。 そして、その魂の全力投球をぶっ放した数日後に1通のメールがやってくるのである 『先日の選考に