flickr photo by meddygarnet shared under a Creative Commons (BY) license 長時間、温泉やプールに入っていたり、皿洗いなどをすると手がしわしわになった経験があるだろう。この現象は「漂母皮化(ひょうぼひか)」と呼ばれる現象だ。漂母とは洗濯業務を行う使用人の女性、または綿を水で叩き洗いして白くする「漂」という作業に携わる女性のことだ。漂母の多くは高齢であり、手がしわしわであったことも理由の一端なのだろうが、おそらくは長時間水に晒されながら作業をしていたため漂母皮化が起きていたことに由来しているのだろう。 漂母皮化がどのようにして発生するのかについては、これまで様々な説が提唱され活発に議論が行われてきた。その中の一つに「浸透圧によって水分が吸収されてふやけたため」という説がある。 浸透圧が生じる例としては、野菜を塩もみしたとき
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