INDEX 地方タクシー会社の“ガレージ”で生まれた現場のためのプロダクト 当事者が本当に必要とする仕組みをプロダクト化して提供 インサイダーとして業界の内側からタクシーのDX推進へ 市場の縮小、従業員の高齢化に伴う人手不足、進まないIT化──。配車アプリの普及などによって都市部を中心にタクシーの乗車体験が進化する一方、タクシー業界側は多くの課題を抱えている。 町の交通インフラとして重要な役割を担っているタクシーを今後も機能させていくためには、サプライサイドである「タクシー事業者」を支える仕組みが求められているのではないか。そのような考えから事業者向けの「クラウド型配車システム」と、コールセンターの代行サービスを提供しているのが徳島に本拠地を置く電脳交通だ。 実は同社が手がけるプロダクトは「徳島の零細タクシー会社」から生まれた。電脳交通の代表取締役CEOを務める近藤洋祐氏は、2009年に祖