2017年2月16日のブックマーク (7件)

  • 「Suchmos以降」の視点で見る、2017年のキープレイヤーたち

    1月25日に発売されたSuchmosの新作『THE KIDS』が素晴らしい。作品自体のクオリティの高さはもちろん、2017年の日音楽シーンの未来を照らし出すという意味でも、間違いなく傑作だ。 改めて、ここに至る背景を振り返ろう。2010年代の日では、海外におけるファンクやソウルの再評価、国内における渋谷系やシティポップの再評価などを背景に、ブラックミュージックの要素を含んだポップスを志向するアーティストが急増。2015年に発表された星野源の『YELLOW DANCER』と、ceroの『Obscure Ride』という二作品は、その到達点と言うべき作品だった。 そして、その延長線上で、去年からその動きが顕在化したのが「ブラックミュージックからポップスへの接近」。音大でジャズを学んだメンバーを含むSuchmosは、アシッドジャズやネオソウルをメンバー共通のバックグラウンドとしながら、Oa

    「Suchmos以降」の視点で見る、2017年のキープレイヤーたち
  • 坂元裕二『カルテット』5話 - 青春ゾンビ

    30分の放送を経て、やっとのことタイトルバックが現れる。その直前に披露されるのはカルテットによる実に幸福な路上演奏だ。1話のオープニングを思い出したい。路上でチェロを独奏する世吹すずめ(満島ひかり)に足を止めるものはいなかった。誰からも耳を傾けられることのなかったその音色が、彼女の運命共同体であるカルテットとして奏でられると、かくも”世の中”に浸透する。しかし、このシーンがほとんど夢のような鮮度でもって撮られているのが気になる。演奏するカルテットの表情、演奏に手拍子で称える人々。あまりの多幸感に、えもすれば覚めることへの切なさすら伴ってしまう、あの”夢”のような鮮度である。たまたま居合わせたノリのいい外人の煽りを端にして続々と道行く人が集まり、踊り出す。果たして、こんなことありえるだろうか?この過酷な現実においては、路上で無許可で演奏しようものなら、たちまち警察が現れるのではなかったか(3

    坂元裕二『カルテット』5話 - 青春ゾンビ
    massarassa
    massarassa 2017/02/16
    「すべての”本当のこと”は嘘からしか語り得ないのではないか」
  • 瀬長島の子宝岩がもはやストラックアウト

    瀬長島に戦前にあったとされる子宝岩が再現された。岩に開いている穴に小石を投げ入れられれば子宝に恵まれるらしいのだが、なかなか入らずに躍起になってしまうのでだんだん祈願どころじゃなくなるという話です。 ウミカジテラスや温泉ができて、ここ数年以前とは違った賑わいを見せる瀬長島。そこに戦前まであった子宝岩が再現されたのをご存知でしょうか? その子宝岩は授かりたい子供の性別を願って、岩に開いている2つの穴に小石を投げ入れるんだとか。いったいどんな岩なのでしょうか。 再現された子宝岩の場所は国道331号線から瀬長島へ渡る橋をすぎて、一周道路道路を時計と反時計回りに行くとすぐ海側にあります。 これが再現された子宝岩だ 子宝岩の前には説明看板がありました。 波打ち際にそびえ立つ岩は、戦前までは存在していた「子宝岩」を再現したものです。 言い伝えでは、その子宝岩には上下二つの穴が開いており、いつのことから

    瀬長島の子宝岩がもはやストラックアウト
    massarassa
    massarassa 2017/02/16
    「なんとか、5回目に念願の女の子の下の穴に入りました」
  • 冨田ラボが語る、録音芸術の価値「スタジオでの録音は途轍もなくおもしろい」

    MISIAの最大のヒット曲である「Everything」や、中島美嘉のデビューシングル「STARS」ほか、キリンジ、bird、羊毛とおはな、坂真綾、椎名林檎、木村カエラなど、数多くのミュージシャンの楽曲を手がけた音楽プロデューサー・冨田恵一氏(冨田ラボ)が、ドナルド・フェイゲンが1982年にリリースしたソロ・アルバム『ナイトフライ』を軸に、20世紀の録音芸術がどのような技術と工夫のもとに作られたのかを解説した書籍『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』を、7月18日に上梓した。「ポップ・マエストロ」「音の匠」とも称される同氏は、自身初の音楽書の題材としてなぜ『ナイトフライ』を選んだのか。そしてそこから見えてくる録音芸術の豊かさとはどのようなものか。執筆の動機からそのスタンス、そして現在の音楽シーンにおける録音物の価値についてまで、幅広く話してもらった。聞き手は、音楽ジャーナリストの宇野維

    冨田ラボが語る、録音芸術の価値「スタジオでの録音は途轍もなくおもしろい」
  • 冨田ラボが語る、録音芸術の価値「スタジオでの録音は途轍もなくおもしろい」

    MISIAの最大のヒット曲である「Everything」や、中島美嘉のデビューシングル「STARS」ほか、キリンジ、bird、羊毛とおはな、坂真綾、椎名林檎、木村カエラなど、数多くのミュージシャンの楽曲を手がけた音楽プロデューサー・冨田恵一氏(冨田ラボ)が、ドナルド・フェイゲンが1982年にリリースしたソロ・アルバム『ナイトフライ』を軸に、20世紀の録音芸術がどのような技術と工夫のもとに作られたのかを解説した書籍『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』を、7月18日に上梓した。「ポップ・マエストロ」「音の匠」とも称される同氏は、自身初の音楽書の題材としてなぜ『ナイトフライ』を選んだのか。そしてそこから見えてくる録音芸術の豊かさとはどのようなものか。執筆の動機からそのスタンス、そして現在の音楽シーンにおける録音物の価値についてまで、幅広く話してもらった。聞き手は、音楽ジャーナリストの宇野維

    冨田ラボが語る、録音芸術の価値「スタジオでの録音は途轍もなくおもしろい」
  • 中学生男子ふたりして公園。 - ひとつ恋でもしてみようか

    ふたりの中学生男子が柵から身を乗り出して池を覗きこみながら話している。 「『マリー&ガリー』録画した?」「してない」「えー!じゃあ早く帰らなきゃ!」「うん、そうだね!」「ブランコ乗ってく?  ブランコ乗ってく時間ならあるよ!」「うん!」と言って駆け出したふたりは、前を通り過ぎる犬の姿に目を奪われ立ち止まる。犬は後脚を二ともダメにしていて、犬用の車椅子の助けを借りて散歩していた。犬と飼い主が立ち去りやや経ってから、池に戻ってきたふたりは眼下を泳ぐ鴨の傍らに石を落としながら何か話していた。少し離れたところにあるベンチに座っていた俺には、彼らが何を話しているのか聞き取れなかった。 犬を目撃する前に駆け出したワケを思い出したのか、彼らはブランコの方へとつぜん駆け出した。興味の赴くままに、無邪気に動く彼らがかわいらしかった。 季節は春に向かっていて、だから俺はちょっと足を伸ばして公園に来てみた。コ

    中学生男子ふたりして公園。 - ひとつ恋でもしてみようか
  • 古い慣習にしばられた「音楽業界」が変わるために必要なもの(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    音楽の「好き/嫌い」と「いい/悪い」 ——宇野さんのツイッターで「いい」と評されていた音楽を聴いてみると、あまり好きじゃなかった……ということがあります。「これがいい」と言われている音楽は多少ガマンしてでも聞いたほうがいいのでしょうか? 宇野 うーん、これはいい質問ですね。 僕らが音楽雑誌の編集をやっていた時代までは、「これがいい」がよく機能していたんですよ。誰かが「いい」と言っているのを耳にして、「はたして当にいいんだろうか?」と疑いつつ、それでも少ないお小遣いから買った以上「よくなるまで聞く」。 するとその向こうに大きな世界が待っていた、ってことがちゃんと起こっていたんです。よくわからないながらもちょっと無理して聴き続けることで、いやらしい言葉だけど、リテラシーが上がっていくんだよね。もちろん、最終的に好きになれないこともあるよ。 でも、なぜ好きじゃないのかを考えることで、逆に好きな

    古い慣習にしばられた「音楽業界」が変わるために必要なもの(現代ビジネス編集部) @gendai_biz