【カラカス朴鐘珠】ベネズエラで憲法改正の草案作りを担う制憲議会が4日、招集された。三権を超越する最高権力機関となる制憲議会は5日から審議を開始し、野党連合が大勢を占める国会を廃止する決定を下すとみられる。与党派だけで構成される議会の発足に伴い、マドゥロ大統領が権限を掌握する事実上の独裁体制が確立した。 7月30日の選挙で当選した545人の議員は4日、カラカスの国会議事堂で就任を宣誓し、議長に女性のロドリゲス前外相(48)を選出した。ロドリゲス氏は制憲議会選に立候補するために外相を辞任。チャベス前政権時から重用され、マドゥロ大統領の側近として知られる。制憲議会議員はこの日、議事堂内の議場とは別の部屋に集まり、役職人事を互選した。制憲議会選には野党連合が選挙の正当性を認めず、立候補者を擁立しなかっ…