星野リゾートは今年、750人の新卒社員を採用している。中途採用を含めると今年中に1000人の採用を目指すという。コロナ前の2019年は社員数2866人、39施設だったところから、24年は4697人、69施設まで規模を拡大することになる。きたる観光需要の増加に備えながら、新たな潜在需要の掘り起こしも図る姿勢だ。 並行して、24年入社の大卒社員の初任給は21万4800円から24万円へ引き上げている。年間休日数は115日とし、宿泊業・飲食サービス業の平均102.9日を上回る水準を実現した。 加えて労働力不足から脱却するためには「最適な業務内容を確認」し、「真の必要人員を把握」「必要人員をそろえ、維持する」ことが必要だとした。 星野社長が各施設を視察した際には、現場スタッフから「『身体的負担』が上がったとしても『心理的負担』を下げたい」という声も上がった。こうした現場の声を取り入れながら、スタッフ