日本マクドナルドホールディングスの2009年上半期(1〜6月)連結決算が、全店売上高、営業利益とも株式上場以来の最高を記録した。マックといえば、「100円バーガー」に代表される値下げ競争の旗振り役と見られがちだ。しかし、値引きは一時的な話題づくりに過ぎない。子供向けセット商品、「ハッピーセット」のような仕掛けを絶え間なく繰り出し、集客増につなげていることが、業界「勝ち組」と呼ばれる要因といえそうだ。 ■お客1人当たりの消費額が増える 同社の上半期の経営成績は、直営店とフランチャイズ(FC)店を合計した全店ベースの売上高が前年比4.1%増だった。原田泳幸社長は「朝、昼、24時間店の深夜の3つの時間帯で来店客を増やすことができた」と胸を張る。 全時間帯の来店客数は、夕食時間帯の不振や前年より休日数が少なかったことから前年比1.4%減だった。だが、客1人当たりの消費額が増えた。全店売上高は