2年連続で深刻な赤字に陥っていたパナソニックが復調してきた。もう一度利益を出せる会社になるべく、社内を挙げて取り組んだ構造改革が実を結びつつあるとして、海外メディアも注目している。 【赤字脱却を目指し構造改革へ】 フィナンシャル・タイムズ紙によれば、パナソニックは他のアジア諸国との低価格競争や円高で、国際競争力を失っていたところに、電池やテレビの価格の下落、同業者サンヨーの買収が加わり、経営がさらに悪化していた。2012年度には3980億円の税引き前損失を計上している。 しかし2013年度、パナソニックは売上高7兆4000億円、営業利益は2700億円を見込み、2014年度には売上高7兆7500億円、営業利益3100億円を目指すまでに回復してきた。 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、今回の業績改善の理由として、円安効果をあげた。さらに、利益の出ない家電等を削減し、事業の再編を進めた、津賀