三浦展研究 民間シンクタンク研究員・三浦展氏の文章を検証したシリーズです。全3回。第1回は『ファスト風土化する日本』、第2回は『仕事をしなければ、自分はみつからない。』、第3回は『「かまやつ女」の時代』です。 (前編はこちら、中編はこちら) 民間シンクタンク研究員・三浦展氏の著書『「かまやつ女」の時代』(牧野出版)を読んでいて、私の頭の中で常に浮かんでいた言葉は「消費フェミニズム」である。「消費フェミニズム」とは何かというと、これは米誌「ニューズウィーク」のコラムニスト、スーザン・ファルーディが使っている言葉である。ファルーディによると、平成12年の米国において、米国の女性が米国の現状をどう思うか、というインタヴューをしたところ、経済的には豊かなはずの米国において、返ってきた答えは《「怒りを感じる」「ひどすぎる」「うんざりする」》(スーザン・ファルーディ[2001]、以下、断りがないなら同