――当時、どうやって仕事と音楽を両立したのですか。 ピアノの演奏を本気でやりだしたのは1993年からです。それまでは仕事のかたわら、ライブハウスで時々弾いていた程度。でもある時、上司から「仕事も音楽も中途半端だなあ」と言われたんです。今思えば叱咤激励の言葉ですが、その当時は悔しくて「どっちもやり切ろう」と心に決めました。 でも当然、働いているから練習の時間が足りない。出した答えは「集中」です。オンとオフをはっきり分けて、音楽をやっていても絶対に仕事も手を抜かないと決めました。30代からは、時間を意識的に使い分けました。ピアノの練習も、短い時間でもできるだけ集中しました。 音楽に専念しようと思ったことも ――その後、社内ではeネット事業本部、さらに社会文化活動の部署へと移ります。 実はその頃、プロデューサーの中に「音楽に専念しては」と言ってくれる人もいて、2回ほど会社を辞めようと思ったことも
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