【写真】その他の写真を見る 日本よりおよそ9000キロも離れた、アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがる1つの国、トルコ共和国。かつてオスマン帝国として歴史に名を刻んできたその国と日本が育んできた友好の歴史の中で、語り注がれる2つの物語。 一つは、日本とトルコの友好関係の始まりとなった1890年に起きた軍艦エルトゥールル号の海難事故。オスマン帝国最初の親善訪日使節団を載せたエルトゥールル号は、その帰路の途中、和歌山県串本町沖で海難事故を起こし座礁、大破。乗組員618人が暴風雨の吹き荒れる大海原に投げ出され、500人以上の犠牲者を出してしまう。この大惨事の中、地元住民が献身的な救助活動を行い、そのおかげで69人の命が救われ、無事トルコへ帰還することができた。 そして、時は流れ1985年。イラン・イラク戦争が勃発し、サダム・フセインのイラン上空航空機に対する無差別攻撃宣言によって緊張が高まる中