2020年の3Dアニメーションが描くのは北朝鮮の強制収容所の実態という某国では絶対上映されない作品です。制作したのは日本とインドネシアでカクカクした映像が新鮮で、時にリアルにも見えます。なんでも脱北者達に取材して10年も制作に費やしたというから驚きです。多少なりともアニメでやんわりしているとはいえ、描く内容はすさまじいもので、いまだにこんなことがあるのかと目を疑いたくなる。噂には聞いたこともありますけどね。もういつの時代だって話ですよ。もしこれを実写でやったらなんてことを見ながら考えたりもしましたが、実現させるのは大変そうですね。あるいはCGでも駆使して誰かがやってくれるでしょうか。非難はされそうですが、国際的アピールは満点かもしれない。主演には草彅剛あたりがいいのではと勝手にキャスティングしてみたりして。94分と短い作品ですけど、訴える力は二時間越えの映画以上にありますね。 ●chibi