AKB48の『Baby! Baby! Baby!』の歌詞は、アイドルに振り向いて欲しいと願う男の子の気持ちをアイドルが歌うという倒錯的な面白さがあったが、この青春バスガイドはそれより一回り大きなヤバさを感じさせてくれて実に良かった。修学旅行生のバスガイドへの一方的な想いという構図も、そのままヲタのアイドルへの執着に置き換える事ができそうじゃないの(『マイクに生まれ変わりたい』なんていう歌詞がまた)。 バスガイドという特殊なモチーフにもかかわらず状況説明はほとんどなく、ひたすら『僕』の苦しい心情の吐露と女神への賛美が交互に連発される。感情が高ぶりすぎてまともに心境を説明できなくなっているかのような切迫感。『あいつもライバル 話しかけてる』あたりに感じる狂気とか、最終的に『時間よ戻ってくれ』にいきついちゃうあたりとか、すごく良い。そして『時間よ戻ってくれ』のあとに「ワーッ!」っていうのがまた良