世に出てからのことはまだわからないですけど、現段階では愛すべき馬鹿なところと、クールなところと、クールに見せたいがゆえのちょっと恥ずかしいところ……そんなものが見え隠れする作品になったなと思います。あとは僕が好きなアーティストたちに参加してもらえたことが本当に幸運だと思うし、感謝しかない。関わった全員が能動的に動いてできたアルバムだと思いますね。でも極論を言えば、菅田将暉はアルバムを出さなくてもいいんですよ。 ──それはどういうことでしょう? 今までの僕の活動の流れからして、音楽活動は必要ないのかなって。だけど明確な意味がなくても、アルバム制作を通してこんなに素敵な出会いがあったし、自分自身がこれだけ高揚できた。自分の気持ちって、100%人に伝えるのは難しかったり、そもそも伝えるものでもなかったりするじゃないですか。そういうものを参加アーティストたちと共有できたことは自分にとって貴重な経験