Abstract 本セッションの目的は、ずばり モナド (monad) に対する 初心者の心理的障壁を取り除くこと です。モナドはプログラミング言語 Haskell と関連して言及されることが多く、世間では何か得体のしれない難解な概念だというイメージが先行しています。しかし、実際にはどのプログラミング言語にもある「処理」の概念を一般化しただけで、プログラマにとっては顔見知りの相手に過ぎません。 本セッションでは、実際の使用場面から逆算してモナドを再発明することでその必然性を体感し、必要以上に強調された神秘性を引きはがすことを目標とします。受講後には、セッション内で扱わなかった Haskell の基本文法を少し補うことで、モナドを利用した単純なプログラムならすぐに書けるようになるでしょう。 そもそも、なぜモナドや、それを用いる Haskell にはこんなにも怖ろしげなイメージが先行しているの