兵庫や大阪などで高級車195台(10億3千万円相当)を盗んだとして、兵庫県警捜査3課が窃盗などの疑いで、堺市堺区、無職、郷敦行容疑者(38)と、さいたま市浦和区、無職、児島敬一容疑者(43)を逮捕、送検していたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。 【イラストで見る】これまでの車の電子キー解錠方法 2人は特殊な端末を車に接続して制御システムをハッキングし、エンジンを始動させる「CAN(キャン)インベーダー」といわれる方法で車を盗んだとみられる。この手口の摘発は、全国で初めてという。 捜査関係者によると、2人は共謀し平成28年4月~今年2月、兵庫や大阪、千葉など17都府県で、駐車場に止めてあったレクサスやアルファード、ヴェルファイアなど高級車の窃盗を繰り返したとして逮捕、送検された。盗んだ車は千葉県内の自動車解体工場に持ち込み、車体番号を加工して転売していたという。 CANインベーダー