徴兵制を導入した方がよいかもしれない - 森永卓郎 4月23日から25日にかけて行われた日米首脳会談で、安倍総理はとても満足げな表情を浮かべた。「尖閣諸島を含む日本の施政下にあるすべての地域に日米安全保障条約第5条が適用される」という言質をオバマ大統領自身の口から得たからだ。 日本は予想以上の「満額回答を得た」と、反中国を掲げるメディアも喜びを伝えた。これで中国が尖閣諸島に侵攻してきても、米軍が守ってくれると考えたのだろう。しかし、私はそんなことはないと考えている。 <中略> 新自由主義を掲げるアメリカとイギリスは軍隊が志願制だ。そして、その新自由主義に追随しようとしている日本の自衛隊も志願制だ。志願制の場合、戦地の前線に送られるのは、大部分が低所得層だ。中流以上の家庭では、高みの見物が可能なのだ。 日本の若者に戦争への危機感がないのは、「自分は関係がない」と思っているからだろう。だから、