最高時速500キロで東京と名古屋を40分、新大阪までを67分で結ぶリニア中央新幹線に、各地で建設スト…最高時速500キロで東京と名古屋を40分、新大阪までを67分で結ぶリニア中央新幹線に、各地で建設ストップの声が上がっている。 きっかけは昨年9月に公開された「環境影響評価準備書」(環境への影響予測とその対策についての報告書。以下、準備書)。その内容を見て、「こういう計画だったのか」と青ざめる地方自治体(市町村)が次々と現れているのだ。 例えば静岡市が反対している原因は、建設残土の捨て場所に関する問題だ。約11kmのトンネル工事で発生する残土は、360万平方メートル(東京ドーム3個半分)にも及ぶが、準備書では、これが南アルプスの7ヵ所に積まれることが示されている。なかでも、白根南嶺という標高2000mの稜線には、500mも下から残土を運び上げる計画になっていた。 南アルプスを管轄する静岡市は