学校統合で使われなくなった宮城県女川町の旧女川中学校の校舎と土地が、楽器・音響機器通販大手のサウンドハウス(本社・千葉県成田市)に売却され、25日に引き渡し式があった。同社は物流拠点としてだけでなく子ども向けの無料音楽教室も計画し、「女川を音楽の街にしたい」という。 女川中の旧校舎は町中心部に近い丘にあり、小中一貫校への統合で2020年7月に閉鎖した。 同社は、校舎や体育館、プールやグラウンドといった施設のほか、大半の敷地(約2万400平方メートル)を計9669万円で購入。建物は倉庫やオフィスとし、北海道、東北、北陸向けの物流を担う「女川ロジスティクス・センター」に。成田、東京、徳島、福岡に続く全国5カ所目となるコールセンターも置く。 当面は正社員・パートとして30人程度を採用見込みで、社宅を建てるための町有地も購入済みだという。すでに面接を進めており、5月初旬から一部の業務を始める。 同