今年のフジロックでも2日目のWHITE STAGEのトリを飾ったLCD Soundsystemが、9月1日（金）にリリースする4thアルバム『American Dream』より、新たに「tonite」のMVが公開されました。 本楽曲は先述のフジロックでも披露していた一曲。アシッドな質感のアナログ・シンセとマシーナリーなビートが淡々と、しかし徐々に高揚感を煽っていくまさしく「LCD流」なディスコ〜ファンク・ナンバー。トークボックスを使ったコーラスやパンク〜ニューウェーブをバックグラウンドに感じさせるギター・リフもいい味出してます。 MVではまるでJames Murphyが演説するかのごとく歌いながらバンドの周りをゆったりと歩きます。リリックでは、世の中全体に対して、そして自身も年齢を重ねていく中で、アーティストとしての在り方のようなものに対してスポットを当てているかのような印象を受けます。こ

チルウェイヴ創成期から活動していたまさにパイオニア的存在、Washed Outが待望の新曲「Get Lost」のMVを公開しました！ ちょっと前から謎の画像&映像をドロップし、待望の新作リリースを示唆していたWashed Outですが、この度リリースされたこのシングルはなんと古巣の〈Sub Pop〉を離れ、まさかの西海岸ヒップホップ・シーンの重鎮レーベル、〈Stones Throw〉から！ だからかどうかはわかりませんが、本楽曲はキャリア史上屈指のダンス・トラックに。元々そのサンプリング・ソースには80’sのディスコやソウルなどがあったし、Washed Outはライブでは初期の頃から音源とは違ったアグレッシブなビートを披露していましたが、それがここまでストレートに表出したのは初めてではないでしょうか。 ピアノが先行するディスコ、というよりかはハウスにも近いトラックに、上モノはやっぱり深いリ

NEWS フレンチ・ハウスと最新ネット・トレンド”Future Funk”を紐付けるイベント”AVANTGARDE”が開催！ Chill Wave〜Vaporwaveとも地続きのような形で2012年頃からネットを中心に発生した潮流、”Future Funk”。 日本の80sアイドル曲や和製AOR、歌謡曲などを往年の90sフレンチ・ハウスが70s-80sのディスコ・クラシックをサンプリング・ソースとした同じ手法を用いて、フィルター・ハウス調に変換させた10年代のフィルターハウスとも言えるこの”Future Funk”だが、一時期は鳴りを潜めたかのように思えたものの、昨年頃から再びジワジワと盛り上がりをみせている。 奇しくも去年の寺田創一の世界的な再ブレイクは、日本のクラシック・ハウス再評価の流れを呼び寄せ、海外の人気プロデューサーまでもが日本の80s AORにフォーカスしたDJ MIXを発表

フランス出身のAnthony Gonzalezによるシューゲイザー〜ドリーミー・ポップ・プロジェクト、M83(エム・エイティースリー)が4月にリリースするおよそ4年半ぶりの新作『Junk』より、新曲「Do It, Try It」を公開しました！ 荒くトリミングした犬を中心としたこの映像といい、新作のジャケ(下記)からは、タイトル通りどことなくネットを中心とした”ジャンク”で”インスタント”なカルチャーに影響を受けたのかな〜などと推測してみたりも。 しかし、ピアノ・ハウスとシューゲイザーを融合させたかのようなこの新曲は、途中で幾度かのドロップ的な構成も垣間見え、先ほどの推測もあながち間違っていないのかな、などとも思ったりします。 ノイズで空間を埋め尽くし、そこから微かにボーカルが顔を出す……といった王道のシューゲイザー・スタイルを踏襲していた初期とは違い、前作『Hurry Up, We’re

年をまたいで昨年のCDになるのですが、どうしても紹介しておきたい作品があったのでここで紹介します。 NYを拠点に活動する多国籍POPバンド、Banda Magda（バンダ・マグダ）の1stフルアルバムからリード曲”Amour,T’es Là?”のMVが公開。 Banda Magdaはギリシャ出身のMagda Giannikouを中心に多国籍なメンバー（中には日本人も！）で構成されているハイブリッドバンド。French Pop,80’s J-POP,南米音楽が上手くミックスされていて、ジャンルの囲いも無く分け隔てなく聴ける音楽！French Pop好きには勿論だが、小西康陽好きとかにもお勧めしたい一枚。 渋谷系を彷彿とさせるこの音作りと、Frenchっぽい発音や展開がキュートかつカラフル。聴いてるだけで50’sの洋画の世界に入り込んだみたいな感覚になる。僕の場合はオードリー・へプバーンが観た