<理不尽な負荷が重なっている現場の教員に、世間は心からの同情を寄せている> 川崎市の市立小学校で、教諭がプールに注水する際に誤って数日間水道の栓を閉めず大量の水を流出させた問題で、市がその教諭と上司である校長に水道代金の半額にあたる95万円を支払うよう求めたそうです。 これに対しては「先生個人に支払わせるのはかわいそう」といった批判が市教育委員会に寄せられたようですが、川崎市の福田紀彦市長は「過失の責任は取らないといけない。他の自治体の例から、自腹での半額の支払いが妥当だと報告を受けている」などと主張しており、この発言が更に批判を浴びる事態となっています。 それはともかく、この種の事件で業務上発生したミスによる、金銭的な損失をミスを犯した本人に個人的に負担させるとか、形式的にその上司にも払わせるというのは、良いこととは思えません。 少なくとも、まともな民間企業であれば、直接弁済させることは
![プールの水出しっぱなしで教員に水道代を自腹請求、問題の3つの背景](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c9863aac607f2cebb06e9de5d63889213729d7de/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Freizei%2Fassets_c%2F2023%2F08%2Frei230830-pool-thumb-autox675-842955.jpg)