ロボットによる腹腔鏡下腎部分切除術が保険適用された。前立腺全摘除術には保険適用されていたが、今回2例目の保険適用となった。2014年から評価療養(先進医療B)として実施されてきていたため、保険適用により患者負担が減る。この術式に対して実際に使用できるロボットは、米インテュイティブサージカルの「da Vinci(ダビンチ)サージカルシステム」のみ。日本医療研究開発機構(AMED)をはじめ、同様に使用できるロボットの開発も進んでいる。 拡大3D画像と自由度の高い鉗子使用 ダビンチサージカルシステムを使い、拡大視した3次元(3D)画像を医師が見ながら自由度の高い鉗子(かんし)で腎の切除と縫合をする。2次元画像の従来の腹腔鏡手術に比べて奥行きの感覚が得やすく、鉗子の自由度も高いために、腎の過剰な切除や縫合時間が長くなるのを防げる。これにより腎機能を最大限に温存できる。 有用な術式として普及 日本泌