原油価格の下落が続くなか、カナダの中央銀行はエネルギー産業が打撃を受け景気が悪化することを防ぐため政策金利を引き下げ、5年9か月ぶりに金融緩和に踏み切ることを決めました。 カナダの中央銀行に当たるカナダ銀行は21日、政策金利を今の年1%から0.25%引き下げて0.75%にすると発表しました。 政策金利の引き下げはリーマンショックの影響を大きく受けていた2009年4月以来5年9か月ぶりです。 その理由についてカナダ銀行は声明で原油価格の急落によってエネルギー産業への投資が鈍るとしたうえで、「原油安のショックが物価を押し下げたり金融市場を不安定にさせたりするリスクを高めている」として景気の悪化を防ぐためだと説明しています。 カナダではオイルサンドと呼ばれる砂から原油を精製する技術によって原油の生産が増え、主要な輸出品となっていますが、中東などと比べて生産コストが高いことからすでに大手エネルギー