ところで、図4、図5、図6のような立体は、特別の方向から見たときだけ、ありえない立体に見える。そのような方向の範囲はとても狭い。だから、のぞき穴などを作って、そこから見てもらわなければならない。 しかし、もし、図8に示すように、これらの立体をビルのような大きさで作って遠くから眺めれば、両目で見ても、さらに少しぐらい動き回っても錯覚は起こったままであろう。 だから、大きく作って、展望台のような所から眺めて楽しむのが効果的だ。新しい観光名所にもなるだろう。だまし絵を建物で作ることは、私の次の夢のひとつである。
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