「やらなきゃいけないんだけど、まあいっか」とギリギリまで放置して、追い込まれてから、「ひぇーーー!! 早くやらないと!」。こんなことを日々繰り返している人も多いのではないだろうか。かく言う筆者もそんな先延ばし人間の一人であるが、なんとこのダメ人間の典型的姿は、遺伝的な特性だったのかもしれないという報告が出され、話題を呼んでいる。 今月4日、米国「科学的心理学会」の学術誌上で、この驚くべき研究結果を発表したのは、コロラド大学ボルダー校のダニエル・E・グスタフソン博士をリーダーとする研究グループだ。彼らは、人間にとって「先延ばし行為」とはどのような意味を持っているのか、なぜ起こるのか、そしてどのように最小化できるのかを探るために今回の実験に取り組んだという。 ■研究の方法は? 報告によると、研究グループは「誰しも多少の『先延ばし行為』をするものだが、人によって程度に差が見られる」ことに目をつけ