物質は原子が無限に並ぶことで形成される。結晶では、原子同士を直線で結ぶと、同じ模様あるいは構造単位の繰り返しで空間を埋め尽くす図形が浮かび上がる。ある面だけを見ると、正方形あるいは正三角形のような“単位図形”だけで平面を敷き詰めることができる。 結晶構造は原子を配位した単位図形の繰り返しで記述されるが、アモルファス(結晶構造を持たない物質の状態)の場合、原子の並び方には秩序がないために結晶のようなユニークな単位図形が描かれない。一方、正五角形のような単位図形だけでは、平面を埋め尽くすことができないとして、五角形の原子配置を示す構造は結晶学では許されないとされていた。 物質は原子の並び方で結晶とアモルファスの二種類に分けられていたが、1984年にどちらにも属しない、五角形の原子配置の構造を示す第三の固体はイスラエルの金属学者ダン・シェヒトマンによって発見された。この発見は結晶学に革命を引
「沿岸部の住宅建築禁止」 78年前宮城県が独自条例 東日本大震災の津波で沿岸部に甚大な被害を受けた宮城県に戦前、1933年の昭和三陸津波の教訓を生かした独自条例(規則)があった。津波による浸水が予想される沿岸部の住宅建築を原則禁止するという罰則付きの厳しい内容だった。 33年の県公報によると、正式名称は「海嘯罹災地(かいしょうりさいち)建築取締規則」。昭和三陸津波の発生から約3カ月後の6月30日に公布、施行されたとみられる。 津波で被災する恐れがある地域内では、知事の認可なく住宅を建築することを禁止。工場や倉庫を建てる場合は「非住家 ココニスンデハ キケンデス」の表示を義務付け、違反者は拘留か科料に処せられるとある。 県私学文書課によると、この取締規則は今は存在しないが、廃止された記録もない。50年の建築基準法施行後、市町村が災害危険区域を指定し、住宅建築を制限できるようになり、役割
温暖化予測 より高精度に 福島大が「新モデル」作成 福島大の計算モデルを用いて作った2000年の地球の気温分布。100年後についても作成できる 福島大共生システム理工学類の市井和仁准教授(地球環境学)らのグループは16日までに、より精度の高い「地球温暖化予測モデル」を作成した。従来の解析モデルに比べ、陸地の植物の二酸化炭素(CO2)吸収効果を詳しく取り入れたのが特徴という。温暖化の影響評価への応用が期待される。 温暖化を予測するためには海と陸、大気の状況を地球規模で計算し、気温や海面の変動、CO2排出量などを算出しなければならない。具体的には大気や海を網の目状に分け、熱や水の循環などをスーパーコンピューターで計算していく。 市井准教授らはカナダ・ビクトリア大の予測モデル「UVic―ESCM」をベースに、独自の計算プログラムを作成した。 研究グループはビクトリア大の予測モデルに、森林に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く