4月から電気の購入先を自由に選べる電力小売りの全面自由化が始まり、1年後には都市ガスが自由化される。生活に必要なサービスの値下げが期待されるが、プロパンガスなどをボンベで提供する液化石油ガス(LPガス)業界の動きは鈍い。そんな中、無料相談サービスを拡大させている一般社団法人プロパンガス料金消費者協会が料金適正化で年間2万8000円も節約できることがあると訴えている。 「『プロパンガスは公共料金だと思っていた』『地域で決められた会社と契約しなければいけないと思っていた』。こう仰る方が非常に多い」 同協会の鈴木秀男代表理事の言葉通り、プロパンガスは自由料金で利用者は基本的に契約する会社を選択できる。だが契約を詳しく公開しない業界の慣習が影響し、深く考えずに利用している人が多い。生活に身近なプロパンガスなのに理解が進んでいないのが実情だ。 さらに格安をうたう業者をめぐりトラブルも起きている。国民