「英語で授業を行うのが基本」とされ、日本語の記述がほとんど見当たらない教科書も増えている=文科省で、矢頭智剛撮影 文部科学省は、今春から完全実施される高校の新学習指導要領に「英語の授業は英語で行うことを基本とする」という新ルールを盛り込んだ。26日に検定結果が公表された英語教科書も、多くがスピーチやディベートなど「コミュニケーション重視」を前面に出し、日本語の記述を減らしている。だが、教員からは指導の不安や疑問の声が聞かれ、実際には「文法重視」の従来型教科書の人気が高まるという皮肉な現象も起きている。 【連載「学校の風景140年」】教科書/下 教科書にもデジタル化の波 中学と高校で6年間も勉強してなぜ話せないのか−−。危機感を強めた文科省は「英語」「オーラルコミュニケーション」「リーディング」「ライティング」に分けていた科目を「コミュニケーション英語」「英語表現」「英語会話」に再編。英語